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管理栄養士として働くことをおすすめしない【理由:割りに合わない】

管理栄養士の資格を取得して8年目のねこらのんです。

管理栄養士として働くことの不安や、大学に行こうか悩んでいませんか?
どこの職場で働いており、どのような考えで勤めているかなど人によって意見は異なりますが、個人的には管理栄養士としての職業はおすすめしません。

理由は、

  1. 苦労して得た資格なのに給料が安い(年収は300万以下が普通)
  2. ブラックな就職先が多い
  3. 多職種から標的にされやすい

からです。

管理栄養士として働くことをおすすめしない理由と、管理栄養士の勉強をしたい方向であればサブで活かす方法をこの記事ではご紹介していきますね。

 

管理栄養士として働くことをおすすめしない3つの理由

管理栄養士として働いている友人は今も継続しています。しかし自分にあった職場を探すことは非常に困難。

私も含め多くの管理栄養士の友人は劣悪な職場環境に悩まされ、涙を流しながら悔しい想いをして働いた経験があります。実習先で出会った先輩管理栄養士さんも、涙ながらに訴えてくれました。

また実習先でお世話になったとてもやさしい管理栄養士の先生の職場を目指し、同じグループで一度契約社員として働いた際、その先生のお名前が「休職名簿」に掲載され、他の栄養士を募集していたこと。
そして面接の際「コミュニケーション能力はどうですか?」「いじめられたときどうしますか?」といった質問を受け、納得しました。

環境だけではなく、将来性も考え管理栄養士はおすすめできない理由は3つあります。

 

理由①給料が低すぎる、給料は上がりにくい

リクナビNEXTジャーナルより管理栄養士の平均年収は288.1万円、そして20代のデータをもとにした平均年収は298.5万。
この時点で20代平均年収の−10万円からスタートです。

 管理栄養士の資格を持っている人の平均年収は、リクナビNEXTのデータによると288.1万円。20代で267.9万円、30代で331.2万円、40代になると371.9万円、50代が355.3万円となり、30代以降の年収の増加が鈍いという特徴があります。

福祉系の仕事での主な働き先は、特別養護老人ホームや介護施設、保育園など。そのほかにも身体障碍者施設や児童施設などでは専門的な知識が必要とされる食事内容も多いため、管理栄養士が必要とされています。民間の医療福祉関連の企業で働く管理栄養士の平均年収は270.6万円。20代で平均250.2万円、30代で313.6万円、40代で388.5万円と少しずつ上がっていきます。

管理栄養士の資格を持つ人は食品メーカーなどでの製品開発や製品管理、メニュー開発などの仕事につく場合も多く、その平均年収は311.6万円。品質管理の仕事では平均351.6万円程度になります。

一方、食品販売業での平均年収は281.5万円。レストランや飲食店など調理系の仕事の平均年収は284.9万円です。店長クラスになるともう少し年収もアップしますが、300~500万円程度と幅があります

引用:リクナビNEXTジャーナル

そして長い目をみて、50代の管理栄養士の平均年収は355.3万円に対し、一般的な50代前半(50~54歳)の平均年収は518.5万円(2017年の国税庁が出している「民間給与実態統計調査」より)です。

50代で163.2万円の差が生じます。

つまり最初のスタート時点から雇用の終わりを考えても年収が低いのは明らかな職種です。

日本の将来なども考慮した上で、わたしは管理栄養士メインで働く夢は諦めました。

理由②ブラックな職場が多い

有給休暇を使わせてくれない、休みがとれない、シフト制、いじめが多い(特に病院)、こき使われる、仕事量の割に給料が低すぎる、コミュニケーション能力は必須、調理師との闘い、管理栄養士として入ったはずが介護士の仕事をしている…など多くの問題が待ち受けています。

これをやりがいという単語で終わらせることができる人は精神力が非常に強く、困難に立ち向かう意思がある方だと私は思います。
とはいっても先輩管理栄養士さんの多くは大学まで行ってとった資格だから…など半ばあきらめの声かのように聞こえることがほとんど。

多くの患者さんをよりよい方向へしていく手助けがしたい…という夢は粉々に崩れ落ちました。

ちなみに困ったら労働基準監督署へ行って助けを求めに行ってくださいね。とても親切な方々ですよ。

理由③多職種から標的にされやすい

管理栄養士として資格を取得しているため、ほとんど教わることは何もありません。そのため手探りで自分がこれまで大学で学んできたことを必死に思い出しながらやることがあります。

栄養指導、食事管理、栄養管理、厨房でのやり取り、食事箋の処理…そんな多忙を極めるなかで多職種からの標的にされるなど心身ともに病むパターンも少なくありません。

めまぐるしく日々は過ぎていくことなんて普通で、患者さんの病気の改善よりも自分の心身が蝕まれていく感覚はありました。また働く先では管理栄養士は1人の場所も少なくありません。助けてくれる味方はほとんど皆無だと思った方があとあと働くにあたって良いと思います。

管理栄養士をサブで考える職業へ就くほうが賢い

管理栄養士1択ではなくて、サブで考える方が賢いという結論に私は至りました。さきほどあげた管理栄養士メインで働くことのデメリット3つが改善されるからです。

候補①企業で働いて管理栄養士の知識を活かす

企業で働くことで「給料が低い」をカバーすることができます。

営業系であれば、管理栄養士の知識によって会話を広げられることが可能です。また保険関係だと専門知識である臨床分野(病気などの関係)から説明し、保険に入っておいたほうが安心だという説明にも結びつけることが可能です

また管理栄養士としての知識を活かす企画書の提出をすることで、資格を使うことができます。

お金を多く持っている会社に入ることは、自分への賃金に関係することに繋がるので資本金など金銭的なものをみることで給料が低いをカバーできます。

ブラック企業はゼロではありませんが、管理栄養士の業界よりはブラックは少ないですし、多職種から標的にされることもありません。もちろん他の人間関係のことは考慮せざるを得ませんが、攻撃してくる対象が少ないほうが解決策を見いだせます。

候補②自営業への道

病院や老人保健施設、幼稚園、行政、委託施設などで何年か働き経験を生かした上で自営業をするのも1つ。

目標を持っていると「ずっとこの状態ではない」という余裕が生まれるので精神的に楽です。
そこで働きながら、顧客を増やすことに視野を入れると楽しいですよ。

候補③主婦で管理栄養士を活かす

結婚して大切な家族に管理栄養士としての知識を活かすことは家族にとっても嬉しいでしょう。主婦は家庭の仕事ですから、その一環に管理栄養士を取り入れるのはとても良いかと思います。

おまけ:管理栄養士は結婚が難しいケースが多い

大学4年生のとき、ゼミ室にいると卒業生が何名も来られていました。そのさい耳にしたことが「結婚できない」というワード。実際に現在29歳ですが管理栄養士として働いている人は未婚者もいます。

とはいっても結婚した人もいますが、彼女たちは少なからず大学のときから付き合っていた男性や婚活にもともと積極的でした。

仕事一筋でしていると出会いは少なくなるので結婚への道が遠くなる選択肢は他の職種より多いかもしれません。また管理栄養士になる方の特徴が真面目な気質の方が多いイメージなので適度に仕事をこなしていかないとお一人さまになりかねません。

 

管理栄養士の資格を取得して8年たった今、医師や薬剤師の資格取得を目指せばよかったと感じている

私は管理栄養士の資格を所持し、医師や薬剤師の資格取得を目指せばよかったと後悔しています。もちろん難易度が非常に高いので簡単にはいきません。しかし立場や待遇が良いことや薬膳や漢方など東洋医学の知識を取り入れることが容易です。

管理栄養士でもできないことはないですが、やはり説得力や法律のことを考えてしまいます。

とはいっても、管理栄養士の資格を取得したことに後悔はありません。むしろ良かったと思っています。大学で学んだ栄養学だけでなくアーユルヴェーダやマクロビオティック、東洋医学の漢方や薬膳、エスキモーなど世界的な食事を知ることができました。

また栄養学から政治、経済などにも視野を広げるきっかけになり、これから未来はどうなるのかについて推測する楽しみも覚えました。

管理栄養士の道が一概に悪いわけではありません。自分自身の意思、共に働く仲間、職場環境など考慮したうえで働いて運が良い人は恵まれた職場で働いている人もいます。

自分の決めた道を歩めることを願っています。

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© 2020 Mayu_Yamada